◆12月1~3日に幕張メッセで開催された、第二回東京コミコン。
我々のビッグチャップが、完成度70%ながら初の展示となりました。




コミコン展示のために出力された、「コミコン・プロト」です。




美しく妖しく、神秘的。マニアにはお馴染みのポーズです。




原型の藤本さんと、「ちょっと深めのエイリアン」と題したトークライブを開催しました。
ちょっと深めの……という題だけど、やっぱりだいぶ深かったねという感想を多数いただきました。

楽しんでいただけたと信じたい……。ご覧になってみて下さい。



あとになってからあれも話せばよかった、これも話せばよかったと後悔しましたが、そうすると延々終わりませんね。

あらためてじっくり話す機会を設けたり、文章に残していったりしたいと思います。
(ぼちぼち書きはじめています!)

まだまだ、このビッグチャップは磨かれていきます。
次回の展示を、どうぞお楽しみに!


2017年12月7日
原田プリスキン










こんにちは、豆魚雷の原田です。

「エイリアン」という映画が無ければフィギュアに興味を持つこともなく、今この場所にはいなかったであろう僕にとって、悲願の企画。魂や誇りや、あらゆる大事なものを賭けた、間違いなくひとつの大きな区切りになるであろう「エイリアン 1/3スケール・スタチュー プロジェクト」。第一弾となる「ビッグチャップ」が進行しています。

順調! と、言えるかもしれませんし、見方によっては順調でないかもしれません。



旧知の間柄であり我が師匠と呼べる、三島わたるさん(PSYCHO MONSTERZ)より氏が保有する「ビッグチャップ」全身のモールドを提供していただき、それを造形に残る指紋が確認できるほどの精度で3Dスキャンしました。全身の形状、ディテール、その位置関係、パイプの蛇腹のピッチと本数、正確な引き攣れや歪みの具合、写真からでは読み取ることのできない情報が山盛りに詰まっています。このデータを1/3スケールに縮小して3Dプリントするだけでも、ひとつの商品として成立するでしょう。


しかし、この3Dスキャンデータは、あくまでもリファレンスです。
この資料からが、僕たちのスタートになります。


20年来の友人であるエイリアンマニアであり、フィニッシャーとして活躍する榎本龍彦さん(enoさん・大日本工房)からも膨大な資料提供を頂いています。
不明点が出るたびに資料を漁り、喧々諤々……。なんと、いまだに新発見があるのです! 3Dスキャンがあるというのに、と思われることでしょう。僕たちはけして舐めていたわけではありません。が、ビッグチャップの奥がまさかのまさか、ここまで深いと思わず、あらためて驚いています。


そして、このプロジェクトの核となっている人物。
原型を担当している、藤本圭紀さんです。


「上手な原型師さん」は、素晴らしいフィギュア・造形物がたくさん出ているのを見ればわかるように、数多くいらっしゃいます。しかし、造形がうまいだけでは目指すもの、究極のビッグチャップは成しえません。エイリアン愛に溢れ、造形物としてのビッグチャップの恐ろしさを知り、それでも挑んでやろうという原型師さんでなくてはなりません。


気持ちだけでなく、もちろん藤本さんの造形力はトップクラスです。
エイリアンの完璧なスタチューをいつか作りたいというのは、僕の夢でした。しかし彼と出会い、究極のものを作ることができるという確信を持てなければ、腰が上がることはありませんでした。



藤本さん、わたるさん、榎本さん。熱い仲間が集まり、日々熱く取り組んでいます。

現在制作しているものをお披露目したとき、好きな方なら「ここまでやったか!」と思っていただけるはずです。なんとなくでも「よくわからないが、凄い!」と思っていただければ、いったいどこをどうしたのか、ぜひ聞いてやってください。聞いて欲しいことが今から山ほどあります。



造形途中の現時点ですでに、これまでにリリースされたビッグチャップ商品のすべてを凌駕する造形になっていると自負しています。
しかし、まだまだ。
制作を進めるほどに新たな発見があり、検証しないといけない点が出てきます。最初に述べた、順調と言えるかもしれないし、順調でないかもしれないというのはそこにあります。


enoさんが言いました。
「今まで原田くんが色々やってきたのって、このエイリアンを作るためだったんじゃないの?」


大学で美術を学んで広告代理店のデザイナーになり、その中のある企画で、元々知り合いだったわたるさんとの親交を深めました。過労で倒れ、エイリアンを心のよりどころにして豆魚雷に入社し、お店に立つことで藤本さんに出会いました。そしてある偉大な人に出会い、フィギュアを作るということと、その価値を学びました。


言われてみれば、そうなのかも。すべてはエイリアンのためだったのかもしれません。




明日より、ある確認のために旅に出てまいります。
行くからには必ず成果を得てきます。




いつか来る全貌が発表される日を、どうか楽しみにお待ちください!




2017年10月3日
株式会社豆魚雷
企画プロデュース室 アートディレクター
原田プリスキン



左より、三島わたるさん、原田、藤本圭紀さん、enoさん